みなさんのなかには、「女賢者」という単語を検索してはいけないと耳にしたことのある人たちもいるはずです。実際、2025年9月現在でも「女賢者」とGoogle検索すると恐ろしい画像がヒットするので、読者の方たちがまだ検索されていないことを切に祈ります。
この記事では、「女賢者が検索してはいけない単語である理由」についてまとめています。また、バセドウ病患者との関係にも言及しているので、気になる方は参考にしてみてください。
女賢者とは?
ドラゴンクエストⅢ公式サイトより引用
女賢者とは、『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する職業「賢者」を女性として表現したキャラクターを指します。賢者は魔法使いと僧侶の能力を兼ね備え、攻撃呪文から回復呪文まで幅広く扱える万能職であり、パーティの戦略を大きく左右する重要な存在です。
なかでも、女賢者は知性と神秘性を感じさせるビジュアルやデザインで人気を集め、プレイヤーにとって「頼れる切り札」として冒険を支える存在となっています。その万能性と存在感から、シリーズを象徴するキャラクター像のひとつとして語られることも多いです。

女賢者を検索してはいけない理由
さて、そんな「女賢者」が検索してはいけない単語になっているのは、どうしてなのでしょうか?
結論から言えば、Googleで「女賢者」と画像検索すると、目が飛び出した女性の写真がヒットするので、知らずに閲覧するとショックを受ける可能性があるからです。
これに関しては、「検索してはいけない言葉@ウィキ」でも「危険度3」に位置付けられており、実際の画像はかなりインパクトがあるのは事実です。どうやら恐怖・グロ系の画像・フラッシュへのリンクとして使われた画像だったようで、「DQ3の女僧侶萌えスレッド!」 というスレに貼られたことをきっかけに検索結果で露出するようになったと言われています。
現在はスレの画像は削除されているものの、「検索してはいけない言葉 『女賢者』」のページに画像が掲載されているため、「女賢者」と検索すると上位に出てくるので注意が必要です。サイト上ではモザイクがかけられているのですが、モザイクなしの画像URLがあることから閲覧可能な状態になっています。
画像の正体はバセドウ病の女性患者
女賢者でヒットする画像の女性は一般人と比べると目が飛び出ています。一見すると、合成のようにも見えますが、バセドウ病患者の眼球突出の症例を説明するサイトから引用されたものだとわかっています。
バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで起こる代表的な 甲状腺機能亢進症 の一つです。自己免疫の異常によって「甲状腺刺激ホルモン受容体抗体(TRAb)」が産生され、それが甲状腺を刺激し続けることでホルモンの分泌が必要以上に高まってしまいます。
症状としては、動悸や息切れ、発汗の増加、体重減少、手の震え、疲労感や不眠などが代表的です。また、バセドウ病の特徴的な症状のひとつに 眼球突出(目が飛び出して見える状態) があり、視力や見た目に影響を及ぼす場合があります。
冷静に考えると、「DQ3の女僧侶萌えスレッド!」 というスレにバセドウ病の女性の写真を貼るなんて、かなり悪質な悪戯だと言えます。病気によって見た目が変容するのは仕方がないのにも関わらず、ネタ的に扱われると当事者の人たちが傷ついてしまいます。
それと同時に、ドラクエの女賢者について調べている人にとっても、いきなりバセドウ病の眼球突出を患った写真を見ると、驚いてショックを受けてしまいますよね。モラルの低い人のいたずらによって、様々な立場の人が嫌な思いをするようになったネット社会の汚点ともいうべき悲しい事件だったのです。
デジタルタトゥーに注意しよう
ちょっとした悪戯のつもりが何十年が経っても残り続けるのがネット社会での行動です。匿名ならまだしも実名を使っていたら、日本全国、いや世界中に知られてしまうおそれがあるわけです。誠実な行動であるならともかく迷惑行為であれば、悪名が広がってしまいます。
悲しいことに、女賢者に関しても今でも画像として出続けてしまうのです。スクエアエニックスからすれば、ブランドイメージにネガティブな影響を与える一因と言っても過言ではありません。さらに、バセドウ病の当事者からしても馬鹿にされたような気持ちになるでしょう。
軽はずみな行為で他人を傷つける行為は悪いことです。そのことを肝に銘じて適切な行動を心がけるようにしましょう。
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