ベストマザー賞の呪い一覧まとめ|離婚率が高いのは本当なのか?

ベストマザー賞の呪い一覧まとめ|離婚率が高いのは本当なのか?

芸能人や政治家が選ばれる「ベストマザー賞」は、本来は理想の母親像として称える栄誉ある賞です。

しかし近年、この賞を受賞した女性たちが受賞後に不倫や離婚などスキャンダルに見舞われるケースが相次ぎ、「ベストマザー賞の呪い」といった噂まで囁かれています。

果たして歴代受賞者の離婚率は本当に高いのか、単なる偶然なのか。その真相を徹底検証します。

目次

ベストマザー賞とは?

ベストマザー賞とは、NPO法人の日本マザーズ協会が主催し毎年「母の日」の前に開催される表彰イベントです。一般の母親・父親たちの投票によって「憧れ・共感できる著名人ママ」が選ばれ、その年の「ベストマザー」として表彰されます。

2008年の創設以来、政治・芸能・文化・スポーツなど各分野で活躍するママが受賞しており、副賞として花束やトロフィーが贈られます。本来は母親たちのロールモデルを称える趣旨の賞ですが、近年は後述する通り受賞者の不祥事が目立ち賞の意義が問われる状況です。

ベストマザー賞の呪い一覧まとめ

ネット上では「ベストマザー賞を受賞すると不吉なことが起こる」というジンクスが語られるほど、歴代受賞者には受賞後に不倫・離婚などのトラブルが多発しています。具体的には次のようなケースが報告されています。

受賞者とその後
受賞年 人物 出来事 参照URL
2009年 今井絵理子(歌手・政治家) 2017年に妻子ある市議との「新幹線手つなぎ不倫」が発覚 sponichi.co.jp
2010年 蓮舫(政治家) 2023年に約27年間連れ添った夫との離婚を発表 mainichi.jp
2014年 小倉優子(タレント) 2022年に2人目の夫と離婚(1人目の夫とも2017年に離婚) oricon.co.jp
2021年 篠田麻里子(元アイドル) 夫の不倫疑惑を巡る泥沼の離婚劇の末、2023年3月に離婚成立 yahoo.co.jp
2022年 広末涼子(女優) 翌年の2023年にW不倫スキャンダルが報じられ、本人が謝罪 nikkansports.com

このような状況から、ネットでは半ば冗談めかしく「ベストマザー賞の呪い」と呼ぶ声が出ています。実際、歴代受賞者延べ68名のうち約4割が受賞後に離婚や不倫など何らかの騒動を起こしているとの指摘もあります。もっとも、この数字だけを見ると確かに多い印象ですが、次章ではその背景要因を探ります。

ベストマザー賞が呪われているのはなぜ?

「ベストマザー賞の呪い」と揶揄される現象は、偶然の重なりを人々が深読みした結果であり、2つの要因が考えられます。これから原因となりうるポイントを2点説明します。

原因1 幸不幸は繰り返す

人生には栄枯盛衰がつきものなので、受賞という栄光の後に不運が訪れるのは珍しくありません。いわゆる「ジンクス(縁起の悪い偶然の一致)」として、スポーツや芸能の世界でも大きな賞を獲った後に不祥事や離婚が起きる例はしばしば見受けられます。

たとえば、ハリウッドでは「オスカー女優は受賞後に私生活が破綻しやすい」という統計結果が報じられたこともあります。つまり、ベストマザー賞受賞者だから特別に呪われているのではなく、誰にでも起こり得る浮き沈みの一環だと考えられます。

実際、受賞者の中には夫婦関係に元々問題を抱えていたケースもあり、賞とは無関係に遅かれ早かれ破局していた可能性も指摘できます。受賞のタイミングで注目されていた分、その後の不幸が目立って見えるだけでしょう。

原因2 成功者が堕ちる姿を見たい人が多い

もう一つの要因は、世間やメディアが“理想のママが挫折する様子を面白がって取り上げることです

他人の不幸を喜ぶ心理現象は「シャーデンフロイデ(他人の不幸は蜜の味)」とも呼ばれ、人はしばしば成功者の失敗に注目しがちです。

ベストマザー賞の場合も、受賞者が家庭不和を起こすと「結局は偽りの幸せだったのか」といった興味本位の話題になりやすく、週刊誌やネットニュースでも格好のネタとして報じ立てられています

要は、受賞者たちのトラブルは本質的には個別の事情に過ぎないのに、ベストマザー”の肩書きゆえに過剰にクローズアップされ、「呪い」のように語られているのです。

ベストマザー賞の離婚率が高いのは本当なのか?

結論から言えば、ベストマザー賞受賞者の離婚率が特別高いという確証はありません

確かに前述の通り受賞後に離婚した有名人は目立ちますが、一方で離婚せず円満な家庭を維持している受賞者も数多く存在します。例えば、2009年受賞の女優・安田成美、2010年受賞の歌手・森高千里、2013年受賞のタレント・辻希美、2014年受賞のタレント・北斗晶、2017年受賞の女優・木村佳乃、2018年受賞のお笑いタレント・大島美幸、2021年受賞の元アスリート・潮田玲子などは現在も配偶者と良好な関係を続けています。

こうした例を見る限り、「受賞すると必ず離婚する」というような因果関係はなく、離婚率についても一概に高いとは言えません。むしろ芸能界全体で見れば結婚生活が長続きしないケースは珍しくなく、ベストマザー賞受賞者だけが特別に離婚しやすいわけではないのです。

すなわち、受賞後の不幸は個々の事情や夫婦関係の問題であり、賞そのものが原因で離婚が増えるという根拠はありません。

ベストマザー賞の呪いなんて存在しない

以上の調査から明らかなように、「ベストマザー賞の呪い」などと呼ばれる現象に科学的な裏付けはありません。受賞者に不倫・離婚が相次いだのは事実ですが、それは偶発的な出来事の集合に過ぎず、賞自体に不吉な効力があるわけではないのです。

実際、同賞を受賞した国際政治学者の三浦瑠麗氏は「離婚したらベストマザーじゃなくなるの?シングルマザーで頑張って育てたらベストマザーじゃないですか。なぜ身持ちの良さがベストマザーの条件なのか意味が分からない」と反論しています。

この言葉通り、母親としての価値は結婚の継続年数だけで決まるものではなく、離婚やスキャンダルがあったからといって「呪い」と騒ぐのは本質を見誤った見方でしょう

ベストマザー賞の受賞を過度に恐れたり揶揄したりする必要はなく、賞そのものは本来の目的である「頑張るママたちを応援するイベント」として前向きに捉えるのが賢明です。

参考文献

  • 日本マザーズ協会「ベストマザー賞」(公式サイト)best-mother.jp(取得日: 2025-09-23)
  • 日刊ゲンダイDIGITAL「広末涼子、篠田麻里子、三浦瑠麗…『ベストマザー賞』の是非 受賞者は“お騒がせ”ばかり」(2023年6月15日公開)nikkan-gendai.comnikkan-gendai.com(取得日: 2025-09-23)
  • 東スポWEB「篠田麻里子の離婚発表で『ベストマザー賞』トレンド入り 受賞者“離婚率高い説”は本当か」(2023年3月23日)tokyo-sports.co.jp(取得日: 2025-09-23)
  • ウィキペディア「ベストマザー賞」ja.wikipedia.org(取得日: 2025-09-23)
  • 寝ながらさん(個人ブログ)「ベストマザー賞の呪い?歴代受賞者の不倫・離婚・詐欺騒動まとめ」(2024年5月31日公開)nenagarasan.com(取得日: 2025-09-23)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

日本オバケモン編集部です。私たちは心霊現象や都市伝説を専門として記事形式で情報を伝達するプロフェッショナル集団です。ライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

コメント

コメントする

目次