みなさんのなかには、色を見分ける力を知りたいと思って「色盲テスト」というキーワードを調べようとしている人たちもいるかもしれません。しかしながら、ネット社会では「色盲テスト」は検索してはいけない単語に位置付けられているのをご存知でしょうか?
この記事では、「色盲テスト」と検索してはいけない理由について解説しています。いわゆる、心臓に悪いフラッシュコンテンツが流行った背景を組んでいるわけですが、その行方についても言及しているので、気になる人たちは参考にしてみてください。
色盲テストとは?
色盲テストとは、色の見え方に偏りがあるかどうかを判断するための検査であり、代表的な方法としては石原式色覚検査表がよく知られています。現代では、「色盲」という表現が差別に相当するとして、正式には「色覚検査」と呼ばれています。
池袋サンシャイン通り眼科診療所の公式サイトより引用
これは点や数字を異なる色で描いた図を読み取る形式で、短時間で多くの人に実施できるのが特徴です。より専門的な検査には、アノマロスコープなどの精密機器を用いた方法もあります。こうしたテストの目的は、色覚異常を早期に発見し、日常生活や将来的な職業選択に役立てることにあります。
例えば、一部の職業では色覚に関する条件が設けられているため、正確な診断は重要です。受け方としては、学校健診や眼科での検査が一般的であり、簡易なチェックツールも存在します。
ただし、インターネット上の自己診断テストは参考程度にとどめ、最終的には専門医による診断が必要です。このように、色盲テストは自分の色の見え方を理解し、生活の安心や進路選択を考えるうえで大切な検査といえます。
「色盲テスト」と検索してはいけないのはなぜ?
さて、インターネットで「色盲テスト」と検索してはいけないのは、どうしてなのでしょうか?
これに関しては、「色盲テスト」に見せかけて閲覧者を驚かせるフラッシュコンテンツであるため、検索してはいけないと言われています。
具体的には、色覚検査のお題が表示されるのですが、途中で読めない数字が出てきて、入力しようとした瞬間にホラー映画『バスケットケース』のワンシーンと悲鳴が出てくるという心臓に悪いものになっています。実際、検索してはいけない言葉@ウィキでも「危険度3」に評価されており、知らずに見るとトラウマになるくらいびっくりする内容になっています。
ただし、フラッシュコンテンツを再生する「Adobe Flash Player」が2020年にサポートを終了しているため、現在、ほとんどブラウザで閲覧できなくなっています。その意味では、過去の出来事としてほとんど顧みられることのないコンテンツになっているのです。
検索してはいけない言葉@ウィキでは、「Vision_Sabotage.swf」と検索すると、関連のコンテンツが検索結果に表示されると記載されていますが、本物のコンテンツは存在していないようです。
心臓に悪いフラッシュの行方
インターネットの黎明期にフラッシュコンテンツはエンタメとして幅広い年代から受けいられた面白いネタとして楽しまれていました。なかには、「色盲テスト」のようにホラー写真や叫び声を収録して閲覧者を恐怖に陥れるような悪戯も多数存在していました。
今では、フラッシュコンテンツの代わりにTikTokやYouTubeの動画が君臨しており、同じように心臓に悪いコンテンツが投稿されています。当時とは違って、ユーザーにネガティブな影響を与えるセンシティブなコンテンツは規制されるないし、事前の許可設定がないと表示しない仕様になったとはいえ、未だに「やりたい放題」なのがネット社会の負の側面であり、それがゆえに自由な場であるとも言えます。
ただ、昔よりもはるかにスマホやタブレット端末が小さい子にも普及していることを考えると、こうした悪戯が精神的に大きなダメージをもたらす破壊的なコンテンツとして脅威になる可能性も看過できません。作り手が閲覧する側のリスクに対して責任を負わないのがインターネットの怖いところでもありますから保護者が積極的に危険なコンテンツからこどもの身を守ることが求められます。
その一つの視点として「検索してはいけない単語」を把握しておくのは有用なことであると言っても良いかもしれません。
コメント