幽霊文字が怖いのはどうして?読み方一覧や出し方【コピペ可能】

幽霊文字が怖いのはどうして?読み方一覧や出し方【コピペ可能】

私たちが日常的に使っている漢字の中には、「幽霊文字」という変わった漢字が存在します。その名称から「怖い」という印象を抱く人たちもいるようですが、どうして不気味な気持ちになるのでしょうか?

この記事では、「幽霊文字が怖いのはどうして?」という疑問について考察しています。また、幽霊文字の一覧や使いたい時の出し方も紹介しているので、気になる人たちは参考にしてみてください。

目次

幽霊文字とは?

幽霊文字(ゆうれいもじ)とは、実際には使用例や出典が確認されないにもかかわらず、誤記や入力ミス、辞書編集時の混乱などによって公式の文字コード体系に収録されてしまった文字のことを指します。

文字として存在は登録されているのに、本来の意味や読み方、使われた文献が見つからないため「幽霊」のように実体がつかめない文字とされ、この名が付けられました。

日本では、1983年のJIS X 0208改正時に追加された文字の中から複数の幽霊文字が指摘されており、国立国語研究所や文字コード研究者によって整理が進められています。近年では、情報処理の歴史や文字コードの成り立ちを学ぶ上での事例としても注目されています。

幽霊文字が怖いのはどうして?

それでは、幽霊文字が怖いと感じるのは、どうしてなのでしょうか?

その理由は大きく2つに分かれていると考えられます。

理由1 幽霊という名称を使っている

第1に、「幽霊文字」という名称を使っていることが「怖い」というイメージを想像させている可能性があります。冒頭でも述べたように、「幽霊」はあくまでも出所が不明であることを比喩として表現するために使われているのに過ぎないわけですが、パッと見では不気味に感じる人もいるかもしれません。

実際、幽霊文字と聞くと、お化けが使っている呪いの言葉と勘違いするケースもあるかと思います。しかし、これは完全なる誤解と言わざるを得ません。幽霊文字は俗にいう「心霊現象」と一切関係ありませんので、ご安心ください。

理由2 見たことがなさすぎる

第2に、幽霊文字に該当する漢字は日常生活ではほとんど見る機会がないことから不気味に感じるのかもしれません。実際、「妛」や「暃」の文字は読み方を想像するのが難しく、心なしか得体の知れない文字のように感じる人もいるでしょう。

誰しもが存在理由がわからない意味不明なものに対して漠然とした恐怖を抱くものです。幽霊文字もその言葉の意味にある通り、存在それ自体がバグのようなものですから怖いと言えば怖いですよね。

幽霊文字の読み方一覧【コピペ可能】

実際に、幽霊文字の一覧は以下の通りです。コピぺも可能なので自由に使用してください。

幽霊文字 便宜的仮読み・備考

※ 便宜的に付された読みや典拠に基づく備考を示します。

幽霊文字 便宜的仮読み 備考
チョ「処」に準拠
テン「展」に準拠
「山」に準拠(部首違いの異体)
「加」「哥」に準拠、広辞苑などでも採用
「羽」「禹」に準拠
「非」に準拠
ケン「権」に準拠
ロウ「楼」に準拠
ジョウ「常」に準拠
「祢」に準拠
ギョク「玉」に準拠
シュウ「周」に準拠

上記の他にも幽霊文字は存在します。気になる方はWikipediaの幽霊文字に関するページをご覧ください。

幽霊文字の出し方

それでは、PCやスマホの端末で幽霊文字を出すには、どうすれば良いのでしょうか?

読み方さえわかっていれば変換で端末上でも幽霊文字を出すことが可能です

とはいえ、普段全く使われることのない文字ですから見つけるのも一苦労です。その意味では、ウェブ上に掲載されている幽霊文字をコピペして使う方が効率が良いでしょう。

幽霊文字は怖い文字ではない

ヒューマンエラーによって生まれてしまった「幽霊文字」の成り立ちを知れば、「なんだ!そういうことだったのか」と拍子抜けするかも知れません。むしろ、近年では、この意味の空白を埋めるかのように、作品名に使う人たちもいるようです。

残念ながら、幽霊文字は背景として怖い物語を持ってはいません。「幽霊」という言葉に引きづられて、見ると呪われるかのように誤解している人たちもいるかも知れませんが、全くの事実無根ですから恐れるに値しませんので、ご安心ください。

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この記事を書いた人

日本オバケモン編集部です。私たちは心霊現象や都市伝説を専門として記事形式で情報を伝達するプロフェッショナル集団です。ライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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